ブレイク間近のCFDの口座数
CFDを日本で初めてサービスを開始したのは2005年で「ひまわり証券」となります。その後、CFDの本場で知名度の高い国際的な企業である「CMC Markets」が日本法人がサービス開始を提供した事によって、2008年4月段階ではCFDを扱っている業者は2社でした。
しかし、それまで認知度が正直な所イマイチだったFXが一般的に普及したのを受けて、次の金融商品として注目をされたのがCFDとなりました。
証券会社やFX企業が次期商品としてCFDのサービスの提供を開始を始めてのを機に、CFDの取扱いをしている業者は2009年4月の1年間の間に7社に急増をしました。これによって2008年4月段階では1,248口座となっていたCFDの口座数も、2009年4月段階では13,139口座と大幅に増加をしています。
取引証拠金額については2008年4月段階の5.1億円から1年間で20.7億円と4倍以上に増加をしており、取引件数で言えば2008年4月段階の1826件から1年後には149,708件と大幅な増加を見せています。
2010年現在では、取扱い企業もさらに増えた結果、すでに10社以上が参加をしている状況となり、その中でも楽天証券の様に総合ネット証券の大手企業も参入をしている状況となっているので、取引高や取引件数についても、現在ではさらに増加しているのは間違いない状況でしょう。
この状況を見て、2009年はCFD元年とも良く言われています。
CFDの歴史
日本のCFDの初めてのサービス開始は2005年となっていますが、実際に普及をし始めたのは2009年となっています。これをもって2009年をCFD元年と位置づけている金融雑誌も多いのですが、では世界ではCFDはどれぐらいの知名度や普及をしているのでしょうか。
現在のCFDの仕組みが誕生したのは1990年代初期のイギリスになります。イギリスでは株式売買の際には印紙税が課されていますが、そこに目を付けたのが「Smith Ner Court」となり、株式取引と同様の仕組みによって、収益を得られる事が出来る金融商品としてCFDを誕生させました。
実際の現物の株式を取引する訳ではない事からも、印紙税が課税されない為に、コストパフォーマンスとしても高い事からイギリスの投資家から歓迎をされる事になり、イギリス国内では瞬く間に普及をする結果となりました。
さらに1998年には個人投資家向けのオンラインサービスとしてCFDのサービスの提供が始まり、現在では世界的にもCFDの大手となっている「CMC Markets」が2000年に、ネット上でのCFDサービスを開始した事によって、一般投資家の間でも大幅普及を実現する事になったのです。
CFDの世界的な普及率に関しては、金融商品と言う都合上、各国によって規制などが異なってしまう為に、普及率と言う点では国によって大きな違いがあります。
最初に世界で始めてCFDの取扱いを始めたイギリスにあるロンドン証券取引所の場合には、2008年度に同取引所で行われた売買のうち、約40%がCFDとなっていて、その取引高は104兆円となっています。
2009年の3月時点での日本国内のCFD取引高は1,518億円となっているので、年間で計算した場合でも1兆円前後となり、ロンドン証券取引所で取引をされた額と比較をすると、まだまだ100分の1程度となっていて、同額にまでなるのは時間のかかる事ではあると思いますが、まだまだ伸びしろが大きいと言える事が出来ると思いますので、今後ますますCFDに注目が集まっていく事でしょう。